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Taitaimom

Author:Taitaimom
2012年3月、保護犬のタイ(当時推定1歳)がうちにやってきました。
そこから始まる、タイとわたしたちの暮らしのあれこれについて。

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タイの、2回目の「誕生日」

2013.11.24 22:45|by mom
あれは、ちょうど1年くらい前のことだっただろうか。

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休日に、家族で河原の先の公園へ足を伸ばした時、
小学校3~4年生くらいの一人の少年が、おずおずと近づいてきて、
「いぬ、さわってもいいですか」
と声をかけてきた。

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私たちが、「いいですよ」というと、
少年は、しゃがみこんでタイをなではじめた。

はにかみながらも、少年が、犬をさわる喜びを感じているのが、私たちにも伝わってきたが、
タイも、何かを感じたのか、その少年の手をぺろぺろなめまわした。

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なめられた少年は少し驚きながらも、その舌の温かさを嬉しく思ったらしく、
顔いっぱいに笑顔を広げた。

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「ありがとうございました」と礼儀正しく挨拶して去った少年は、
向こうにいる家族のもとに戻り、
「あの犬、ぼくのこと、すごくなめてくれたんだ」と報告していた。
その顔がまた嬉しそうで、なんだか私たちまで嬉しかった。

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その後、帰りにまた、道の反対側を歩いているその少年にたまたま出くわした。
タイに気付いた少年は、その時も、一緒に歩いていた父親に
「あ、あれ、ぼくのことなめてくれた犬だ」と嬉しそうに話していた。

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犬の舌の感触は、直接五感に訴えるから、
きっと少年の心に何か強く残るものがあったかもしれない。

いつか、彼が大人になって、
この犬の温かい舌の感触を時々思い出してくれたりするといいなと思ったりした。
そして、犬と良い関係を築きながらの暮らしをする発端の一つになったらいいな、とも。

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この少年に限らず、
タイは、大人しくお行儀のよい犬に見えるのか、
街を散歩していると、わりと小さい子供を連れたお母さんに
「さわらせてください」と声をかけられることが多い。

そういうとき、わたしはできるだけ(もちろん万全の注意をしながら)、さわらせるようにしている。
タイも、小さい子供には警戒心が薄く、大人しくさわらせてあげることができる。
わたしが教える通りに手の甲を下から出してくれる子供にはぺろぺろなめるサービスすらしてくれる。

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今日はタイの「誕生日」。
タイが、動物愛護センターから生きて出ることができた日だ。

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タイは1歳足らずで、飼い主に遺棄されたか、迷ったが探されなかったかで、
行政機関に捕獲され、最終処分寸前で、保護団体にレスキューされた。
つまり、いわゆる保護犬だ。

            「パパー どこ行ってたのう」 (注:トイレ行ってた)
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   「パパー パパー 遠くに来てるんだから、離れちゃだめだよう」
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保護犬はレスキューしてくれた保護団体により避妊・去勢手術がなされる。
だから、タイは、自分の子孫を残すことができない。

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毎日のように全国で収容されている多数の飼主遺棄・迷い犬を、
保護している保護団体が、不幸な犬を一匹でも減らすためにしている活動・努力には頭が下がる。
犬の繁殖力は強く、その繁殖力が不幸な犬を増やすことにもつながっているから、
収容所からレスキューした犬に、保護団体が避妊・去勢手術を義務付けることは当然の帰結だろうと思う。
タイをレスキューした保護団体も、その活動において
「犬の繁殖に反対」を、はっきり掲げている。

RIMG0859_1124.jpg

でも、タイの遊ぶ河原では、犬と飼い主どうしのネットワークが広いため、
純血種の犬は、たまに赤ちゃんを授かるという幸運に恵まれる。

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犬も繁殖を全くしなかったなら、当然、絶滅する。
保護団体も、純血種を適正な管理のもとに非営利目的で繁殖することについて、反対するとまでは言わないだろう。

でも、そうすると、子孫の残せないタイのような雑種は、
まるで、優生政策における劣等遺伝子として繁殖が許されないのだというような気がして
寂しい気持ちになることがある。

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まあ、もちろん、純血種だからといっても現実には家庭犬で子孫を残せる犬はむしろ例外的だ。
そして、実際にタイが去勢していることによって、
飼っている私たちが楽をしていることは多いし、
何よりもそれによって永遠の子供のようなかわいらしさがあることも事実。


「ママ、どこ行くんだ!」   (注:トイレに行く)
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(トイレから出てきたら)
 
               「ママ・・・!?」
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             「ママっ どこ行ってたんだっ」
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「こらァ ママっ 離れちゃだめじゃんかー」
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犬は、現代の日本社会では、基本的に、人と一緒にしか生きることができない存在だ。
だから、私たち人間は、犬の生命・身体の安全に責任を持つ義務があるんだろうと思う。


タイに触る子供たちが一人でも強く犬好きになってくれるといいな、と思う。
子供が一人でも多く犬好きになれば、きっと、将来の日本社会で犬を大切に思う人たちが増えて、
犬が生きやすい社会になっていく。

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タイは子孫が残せないけど、
犬族の子孫たちが少しでも生きやすくなるように、
微力だけど、お手伝いできるといいな、と思うのだ。




コメント

No title

タイくん、お誕生日おめでとうございます。

なんだかもう、言葉にならないなぁ。
あの時、ちゃんとこの日を迎えられたこと。
毎年毎年、家族と一緒にこの日を迎えられること、本当に嬉しいね。

これからも小さな友だちを犬好き仲間にリクルートしてね。

たいちゃん おめでとう

ねぇ たいちゃん しってる?

たいちゃんって ものすごく ものすごく
ものすごーーーく あいされてるんだよ



でね たいちゃん しってる?

たいちゃんが ぱぱや ままのこと 
もう しんじられないくらい しあわせにしてるってこと



いとおしい いのちがまもられた すてきな おたんじょうび
おめでとう おめでとうございます


                 こむぎ

No title

毎朝、タイタイの「おはよう、おはよう!」の元気ニコニコ笑顔とあの眼で
私も癒されています。
タイタイ有難う。そして誕生日おめでとう。

Re: No title

はなこさま

はなこさんが、2年前、センターでタイを選んでくれなかったら、
なかった命です。
私たちにしてみれば、なんだか奇跡のように思えます。

こんな手伝いは、微力も微力、預かりさんたちの労力に比べれば、
顕微鏡でも見えないくらいかもしれないですけどね。

これからもタイと私たちの物語はつづきます。
タイの幸せと私たちの幸せは同義です。

Re: たいちゃん おめでとう

こむぎさま

素敵なメッセージありがとうね。

タイの中で、もう2年前の苦しかった日々はもう記憶の底に沈んじゃって、
なかなか意識には上ってくることはないのかなー
なんて、思っています。
なんたって、家の中ではやりたい放題なので(笑)

でも、こむぎちゃん、
前はあんなにおてんばだったのに(←失礼!)
すっかりお嬢様っぽくなっちゃって・・・
タイのパパは、実は柴犬好きなので、
こむぎちゃんに会うたびに、
「きれいな柴犬だなー」と感心しています。

だけどこの間、きなこちゃんとお相撲しているのを見て、
河原同期組はいつまでも同期組で仲良しなんだなーとつくづく思っちゃいました。

こむぎちゃん、タイのこと、これからもよろしくね!

Re: No title

きなママさま

昨年の誕生日から1年、あっという間でした。
タイも3歳、きなこちゃんは4歳半、
つい、この間まで、幼児と若い保母さんだったのに、
大人になっていくとなんだか年の差って縮まっていくんですね。

3歳は、河原の学校、若犬組最終学年といったところ?
きなこちゃんは、大人組に入りたてって感じかな・・・
タイもきなこちゃんのように立派な大人になるように精進します!


遅くなってごめん!
タイ、誕生日おめでと!

いつも河原でペロペロ攻撃、ありがとな。
気恥ずかしくってさ、どうしていいかわからないから
逃げ回っているけど、しゅん兄しゅん兄ってこんなオレでも
慕ってくれて、ほんとは嬉しいんだ。へへ
オレたち似てるって言われてるみたいだから、これからも
兄弟としてよろしくな。
しゅん

タイはほんとかわいいね。
パパママからの愛情いっぱいに、毎日楽しんでいる感じ。
会うと私に向かって走ってきてくれるのは、嬉しさ以外
何ものでもないよ。
これかも、しゅん共々よろしくね。

Re: タイトルなし

しゅん兄さま

しゅ、しゅん兄・・・
コメントありがとう(感動)
しゅん兄、ぼく、しゅん兄のこと、すごい尊敬しているんだよ
だって、だって、しゅん兄のあの集中力、ボール練習へのたゆまざる努力・・・
初めて、どんな奴にだって負けないあの強い執着心を見た時、
ぼくのハートは射ぬかれちゃったんだ・・・

しゅん兄、これからも河原でよろしくね。
あ、あと、河原外でしゅん兄がどきどきしちゃうときは、
ぼくがぺろぺろして慰めてあげるからね。
まかせてね、えっへん


しゅんママさま

しゅんママ、いつもしゅん兄をつれてきてくれてありがとね。
あと、いつもぼくのことかわいがってくれてありがとね。
これからもいっぱい遊ぼうね
いろんなところ行って、
そして、おやつちょうだいね。えへ

タイより

No title

タイ君がセンターを出た日…、殿介も一緒にセンターを出た日ですね。
殿介がいる日々があまりにも当たり前になり過ぎて、忘れてしまっていました。
心はすでに『愛されて2周年祝いはどうしようかしら?』でした(笑)

私の先代犬は紀州系の雑種でしたが、丈夫も丈夫で去勢&ワクチン・狂犬病注射以外は
晩年になるまで、まったくの医者要らずでした。
純血種にまったく興味の無い私からすると、丈夫な雑種の方が優生な気がします。
…殿ちゃんは、カイカイが治らず今日も病院へ行ってきます(トホホ…

Re: No title

殿介ママさま

> 殿介がいる日々があまりにも当たり前になり過ぎて、忘れてしまっていました。

殿介君は人なつっこいから、おそらくちばわんのレスキューリストの筆頭だったでしょう。
その点、タイは、とても暗ーい感じでうずくまっていたので、
誰からも選ばれず、最終部屋までいっちゃって、
最後の最後に、預かりさんボランティアのはなこさんの目に留まり、
「この子を」と指定されてレスキューされた経緯があります。
だから、タイは出所できたこと自体すごくラッキーだったという思いがあるんですよ。
あと、そこから、うちに来る日まで、殿介君と違って道草くってたため、
4か月近くあるし・・・記念日は1年に2回もあるって感じ?

> 純血種にまったく興味の無い私からすると、丈夫な雑種の方が優生な気がします。

そうですね。
単にルックスの点からいっても、オリジナルティあふれる雑種はわたし、好みなんですけど・・・

なんだか、タイなんて、ルックス、資質、そして扱いやすい大きさといい、
家庭犬としては素晴らしいんじゃないか?(←超親ばか)
犬種として、こんなのがいたら人気爆発じゃないか?(←超超親ばか)と思ったりして、
そうすると、人情として、次世代も残せたらなあとかつい思ったりしちゃうんですね。

でも、まあ、こんな風に、自分の犬が使役犬として優秀だから次世代を残そう、
と、犬種は確立していったんでしょうけどね。

現代においてはもっとも需要があると思われる優秀な家庭犬としてのブリーディング、
実はありそうでないんですかね。


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