タイの日記

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時を超え空を越えて

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ByTaitaimom

現在開催中の、きなママの陶芸の個展の場所は、
隣町おしゃれタウンに続く古い住宅地の中にある。

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この辺りは、関東大震災後、海軍士官たちが好んで住んだ場所で、
その昔、海軍村と呼ばれていたらしい。
町並みはその頃の面影を残し、緑が多く空が広い。

大正時代に建てられ、築90年というその家は、ただずまいからして美しかった。
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私たちは、常々、タイと一緒にこの辺りを散歩していたが家の中に入ったことはない。

わたしは、来週河原のわんこママみんなで、再び押しかける予定ではあったけど、
今回、ここできなママの個展が開かれると知った夫が、ぜひ行ってみたいというので、
タイの散歩がてら、お邪魔することにした。



「おおおーきなこちゃんのママー、ぺろぺろぺろ」
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「なんだー、ハナちゃんのママとか、アルバちゃんのママとかいっぱい知ってる人いるー」
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「パパチー、入っちゃったし、ぼくも入るー」
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いや、タイは入れないから、ここで待ってようね。

と、ハナちゃんのママがタイのために水を持ってきてくれる。
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タイ、なんと、畏れ多くもきなママの器で水を飲む。
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「ママ、ここにきなこねえちゃんはいないのか?」
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うん、ここにはいない・・・
あ、いや、きなこちゃんは、実はたくさんいるんだなー


おしゃれタウンの喧騒はどこへやら、静かな家の中は、
戦前の家らしく鴨居が低く、ゆがみ硝子やら木の窓枠やら、独特の情緒がある。
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緑に包まれた窓の外の景色は、まるでここが軽井沢かのような錯覚を覚えるほどだ。

そしてそこにきなママの宇宙が広がる。
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きなママの手から生み出された器たち
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楚々とした蕎麦の花がよく似合う
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きなママの器は、一つ一つが
遠く時を超え空を越え、ある日ぽとっときなママの手の中に現れたのではないか、
と感じるような、何か不思議な力がある。
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きなこちゃん像が幸運を呼ぶというけれど、
わたしには、そこにある器の模様すべてが吉祥紋のように思えてくる。


そして、窓辺にはきなこちゃんが。
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と思ったら、
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あちこち
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そちこちに
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きなこちゃんが隠れている。
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「ママっ オレ、入れないのかっ」
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タイ、さすがにここは無理。
そこで、大人しくパパチーと待ってなさい。

主に小皿を集めた棚。
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よーく見ると、ここにも
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そこにも
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きなこちゃんがのぞいていた
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「ママっ」
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「きなこねえちゃんは? ここにはいないのか?」
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うーん、タイ、本物のきなこねえちゃんはここにいないけど、
ほら、見てごらん、このきなこねえちゃんは、うちにくるんだよー
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「んんー?」(←意味わからない)
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さあ、タイもそろそろ限界に近付いているようだし、そろそろおいとましましょうか
タイ、お待たせしましたよ

「ええー ぼくここ入りたかったー」
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やけにタイ、心残りのようだけど、
きなこちゃんなら、ほぼ毎日会ってるじゃない

「ええー、ぼく、心残りー」
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そして、私たちは、この古い美しい家を後にした。
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*****


帰り道すがら、夫が言う。
「中に、河原の犬たちかなあ、あれ。たくさん顔があっただろ」

うん、あったねえ
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「あの中に、タイチいなかった?」

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うん、いたね、タイ、
まること並んでね。






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