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Taitaimom

Author:Taitaimom
2012年3月、保護犬のタイ(当時推定1歳)がうちにやってきました。
そこから始まる、タイとわたしたちの暮らしのあれこれについて。

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来年、また来る時まで

2015.05.05 23:12|by mom
今回、実家に帰省して感じたのは、タイが大人の犬になったなあということだった。

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(5月1日撮影以下同じ)

到着して1、2日は、家の中でもなんだかんだいってわたしにずっとついて回っていて、
じいじから「なんだ、おまえ、腰ぎんちゃく犬だなあ」などと言われたりしていたのだが、

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その後は、うちでの習慣をこの家にスライドさせて、けっこうマイペースに動くようになった。

「ばあば、(スポーツクラブへ)出かけちゃった・・・じいじも(囲碁クラブへ)出かけちゃった・・・」
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その感じが、なんというか子犬・若犬の順応性というよりは、
「生活とはこういうもんだ」と信じていることを、そのままここでの生活に当てはめて理解する、という感じ。

(わたしも、やることがないので、タイとふたりで散歩に出た)
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(↑近所の公園で、30数年前の遊具がそのまま残っているのを発見)

「はいはーい、ぼくタイちゃんですよー、30数年前のママ、こんにちはー」
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で、タイとふたりでちょっと足を延ばした散歩に出ても、

(そのまま30分ほど歩いてポピー園へ)
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タイの顔の浮かないこと、この上ない。

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そして、じいじやばあば、もしかしたらパパチーと、
どこかで待ち合わせなんじゃないかと思ってるらしく、ちょっと声をかけると、「えっどこ!?」とキョロキョロする。

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(花の写真を撮っていると横でお座りして待っているので、「あら、おりこうねー」と声がかかる)
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そういえば、わたしとの散歩はいつも、
朝は河原の学校、夜はご近所パトロールと、同じエリア内を巡回するだけだ。
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心細そうなタイの顔をこうして見ていて、
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タイが来たごく最初の頃こそ、ふたりであちこち歩いたけど、
(きなこちゃんが当時先生をしていた)河原のようちえんに入園以降、
ほぼ3年間、ふたりだけで遠出することがなかったことに、思い至る。

(ソフトクリームを目の前にしてもこんな感じ)
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別に確固たる習慣にしていたつもりもないのだが、いつの間にか作られていた生活の習慣。

人間に全面的に生活を依存する犬は、実はそれを後生大事に思っていて、
日々、自分の身の安定の確認にしているのかもしれない。

(翌日、じいじ、ばあばと、もっとも近い、山の下にある海へ)
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(5月1日撮影、以下同じ)

(右は、今や跡形もないけど、江戸時代の奉行所跡地)
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「みんなー、じいじが、こっちの道が近道なんだって!」
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(今日は少し霞んでいるけど、いつもはとても美しい超穴場の海岸)
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「おおー海じゃー」
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たとえいつものメンバーでなくても、
家族であり群れと認識しているメンバーとの遠出は、やっぱりうれしいらしい。
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わたしとふたりだけのときとは全然表情が違う。

(じいじが面白がって、タイを連れてわたしたちから離れてみた)
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(案の定、わたしたちのところへ戻りたがるタイ)
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(しょうがないので、日陰から出てタイのところへ)
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(しかし、それでも、残してきたばあばのもとへ戻ろうとするタイ)
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「えへー、やっぱりみんな一緒にいないとね」
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(家族そろって満足げなタイ)

(海からぐるっと回って船番所跡へ)
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(ここは、戦後間もない間、たくさんの引き揚げ兵たちが上陸した港だった)
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「静かだねえ」
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(帰り際、タイが家がわかるかどうか試してみようというじいじと、
ガッテンだ!と、家の前をわざと通り過ぎようとするばあば)
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(しかし、ばあばに目もくれずに家に入っていくタイ)
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「ええー、ちょっとあたしのほう、見もしないじゃない」
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(散歩から帰ってきた時、たとえその距離に不満があったとしても、家の前まで来たら、
通り過ぎずに必ず家に入るルールにしていたので、タイはちゃんとここを「家の前」と認識し、
自然にそれを守った模様。)



それを考えると、大人になってある日突然、
それまでの環境をガラリと変えられた保護犬たちの戸惑いはいかばかりかと思う。
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たいていの保護犬の里親たちは、それまでの環境を知る由もない。
大人になって、犬なりに「世間」というものを知っているつもりだったのに、
その世界観を根底から覆され、ゼロから出発しなくてはならない辛さを思う。

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タイは、また少年だったからよかったものの、
もし、放り出されたのが今の年齢だったら、と思ってしまう。
これだけの習慣に対する信頼の強さを考えると、新たな環境への適応は本人にとって苦しいことだろう。

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毎日変わらず同じ習慣を繰り返すことは、犬にとっておそらく心の安定には大きな作用があると思う。
しかしその一方で、こうやって、そこから逸脱して冒険、でもまたいつもの生活に戻ってくる、
ということを、時々経験することも、やっぱり必要なのではないかとも思う。

同じことの繰り返しの毎日は、犬にとって安心かもしれないけれど、
刺激が少なくなり、その習慣へのこだわりもどんどん強くなるだろう。
たまには、わたしたちだって、目先を変えちょっと場所を変えたところでリフレッシュしたいし、
その楽しみを一緒に味わいたい。

それに、なにか予期せぬ出来事に見舞われて、
しばらく通常の生活から離れざるを得なくなることだってないとはいえない。
そういうときのために、時々、いつもの生活から逸脱する経験を持つことは、
それほどパニックに襲われずに心の安定を保ついい訓練にもなるのではないかと思うのだ。


(パパチーが来た翌日、天気予報と、パパチー雨男の噂を裏切り、天気は快晴)
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(5月4日撮影、以下同じ)


ところで、
わたしは、タイに対し、あまりコマンドによる反射的な行動をあまり要求してこなかった。

(本日はじいじが数年前に購入した山の上の公園墓地を見学)
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芸をさせることには興味がなかったし、
食事やおやつなど、食べることにがっつくことがなくそれをお座りやマテで制止するような必要性がなかった。
いつの間にか散歩中にリードを引いて歩くこともしなくなった。

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体が小さく比較的従順な性格のタイは、大体のことは、
抱きかかえるなどわたしの体を使うことで意のままにできるので、
とっさにはそれで用が足り、
声符や視符を使ったコマンドで訓練するという労力を続けることをしなかったのだ。
本当は「おいで」くらいはしっかりできるようにしたほうがよいことは分かっていたのだが。

(まだ誰も入っていないじいじの建てたお墓に、自らすすんでお参りするタイ)
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「えっ なに?ぼくえらい?」
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それと、一緒に生活していれば、別にいちいちコマンドなんかで指示しなくても、
こちらの言わんとしていることはわかってくるし、習慣の中で常に先回りして動くので、
どちらかといえば普通に日本語で言っても通じているような気がしてくる。

(公園墓地への行き帰り、直線で3キロほどの道を車でショートカット)
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しかし、今回のように、生活に環境変化のあると、
こういったわたしとタイとのあうんの呼吸みたいなものが今一つ通じなくなってくることがある。
タイだって、リズムが違う生活の中で、先回りのしようがないし、
それに伴ってわたしの言わんとしていることもわかりづらくなる。

(そして、パパチーと3にんで、3日前ふたりで行ったポピー園へ)
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(↑3日前よりだいぶ開花が進んだ模様)

こういうとき、コマンドで反射的な動きができるようにしておけば、
わたしも何かと都合がいいし、タイも右往左往せずに安心できるのではないだろうか

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タイ、
わたしたちは親子だから、どうしても、せいぜい6歳くらいの幼児にしか見えないけど、
客観的にはやっぱりもう大人の犬なんだよね

(ポピー園の山の頂上にほど近いカフェで)
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これからでも、ちょっと「おいで」と「つけ、座れ」の訓練、できるかなあ

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もし、タイがちゃーんとできるようになったら、じいじとばあば、「すごいー、賢い犬だー」って感心すると思うよ

(テラスからは、黒船がやってきた湾を一望)
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よし、タイのために、
来年ここにまた来る時まで、ちょっと頑張ってみるかあ




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