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Taitaimom

Author:Taitaimom
2012年3月、保護犬のタイ(当時推定1歳)がうちにやってきました。
そこから始まる、タイとわたしたちの暮らしのあれこれについて。

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タイの再会とオルちゃんの旅立ち

2016.03.20 23:17|by mom
「タイ、これから実家のおかあさん来るよ、ほら、はなこおかあしゃん、タイわかる?」

          「えっ?」
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今日は、はなこさんが近くに来たついでに、河原に寄ってくれることになった。
はなこさんは、保護団体ちばわんの預かりボランティアで、
身寄りのなかったタイを保健所から引き出し、3か月間預かってリハビリをしてくれた、文字通り命の恩人だ。

タイがはなこさんのもとを巣立って4年、最後に会ってから2年半経つ。
タイはちゃんと覚えているかな

わたしが「あっちからくるよ」と言ったので、まるちゃんとふたり、意気揚々と歩いていくタイ。
誰かが来るってことはなんとなく予期している。

                「ん?」
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(↓はなこファミリー)       「誰だーオマエー!」
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あーあ、タイ、なんて罰当たりな・・・吠えちゃってるよ・・・

はなこさん、今預かっているオルちゃんが、
ここからほど近い、河原の先のニュータウンのちょっと先の街にお嫁入りが決まったので、
今日は、そのお届けに来たのだった。

しかし、タイは、多分、知らない黒犬オルちゃんが「俺の河原」にやってきたとしか見えていない模様。

すると、はなこさんが一歩進んで

      「タイターイ!」     「えっ!?」
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タイ、足が止まる。
躊躇せず進むはなこさん。

        「タイタイ・・・」  「え?」   
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「だれ!?」(←なんだかわからないまるちゃん)   「ああっ!!もしかして・・・」
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タイ、わかったらしい。
2年半ぶりの再会、はなこおかあしゃんにしっぽをふって喜ぶ。

    「じゃあ、じゃあそちらは、おとうしゃんとむー子ねえちゃん!?」
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                   「違うぞ違うぞ」
             「あんただれだれ」
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いきなりふたりのおじさんおばさんに誰何されるオルちゃん1歳。

こらこらタイ、オルちゃんまだ子供なんだから威張らないよ

            「むむう・・・ここは『俺の河原』なんだから行儀よくしないとだめだ」
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ちょっと心配してかがみこむはなこさんに
        「はなこおかあしゃん、ぼくねえ、立派な大人になったんだよ」
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自分があくまでイイコに成長していることをアピール。

         「でもでも、オマエだれだ」
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                 「子供の女だ」
         「そうね、子供だわ、でも態度は悪くないわね」
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ふたりの刑事にいわれのない取り調べを受けるオルちゃん、
さすが犬慣れしているオルちゃん、知らない(多少無礼な)年上の犬に対しての態度は完璧です

でも、そこまで平身低頭しなくても、さくっと挨拶してそのままおとうしゃんの陰で知らんふりしていてもいいんだけどな

やっぱり、激動の時期を乗り越えてきたオルちゃんだから、
常にその場その場で全力で受け入れてもらおうとしちゃうのかな

               「ママ、そしたらむー子ねえちゃんはどこ?」
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「なんではなこおかあしゃんたちと一緒にこの子がいるんだ?」
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「だって、あたしずっとここの家族と群れでいたんだもん、むー子さんだって他のみんなだってすごくやさしくしてくれたよ?」
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「むむう・・・どういうことだ、納得いかん」
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  「おとうしゃん、むー子ねえちゃんは元気ですかあ?」
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「ああ、せっかくの再会、なんだかちょっと色々納得できん」
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タイ、オルちゃんの存在が気になって、はなこおかあしゃんたちとの再会を手放しで喜べない様子。

   「えーと、あなたはまるちゃんって言うんですね」
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一方で、オルちゃんは、着々とこの場の空気に適応中。
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こうして比べると、やっぱり若いなあ、タイも4年前はこんなに若かったのかあ
タイもまるちゃんも、いつの間にか年輩者になったなあと思わずにはいられない。

              「えっと、そしたらあなたはわたしのお兄ちゃんにあたるんですか?」
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「違わいっ オレはお兄ちゃんなんかじゃないぞっ」
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タイ・・・なんて大人げない・・・

                  「スミマセン、それじゃああなたはわたしの・・・?」(一段低くなって聞く)
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                      (オルちゃん、期待に満ちた目↓)
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「えーと、えーと」(←実はわからない)
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緊張感を察して、おとうしゃんに静止されるオルちゃん
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「なんだなんだ、こいつおとうしゃんのいうことちゃんときくイイ子じゃないか・・・」
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タイ、わからないことを答えずに済んでほっとする。

「うーん、じゃあこの人たちとわたしはいったいどういう関係になるのかな、わからないなあ」
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「そもそも、わたし、むー子ねえちゃんたちと別れてひとりで連れてこられたんだけど、これからどこに行くんだろう」
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「ちなみに、あたしはもう、事の次第を大体理解したわ」
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すっかり気が済んで、ひとり離れて悠然とくつろぐまるちゃん。

オルちゃんが、動物愛護センター(いわゆる保健所)から引き出されてはなこさんのところに来たのは、
昨年の10月下旬。
その時は、まさに野犬の子そのものの状態だった。
(詳細は、はなこさんのブログ→ヨモギダイフク

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それまでおそらく人とほとんど関わってこなかったために、部屋の隅でひたすら気配を消す状態。
しかし、はなこさんをはじめファミリーの日々たゆまざる努力で、
薄紙をはぐように、時には大きく階段を上るように、
新年を迎える頃には、ちょっと物慣れないところがあるものの、普通の家庭犬に変貌を遂げた。

わたしははなこさんのブログで、その様子をリアルタイムで読んでいたのだが、
こんなに小さな犬が、自分の生き方、価値観を変えていく決心をする過程に胸打たれた。

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しかし一方で、預かりファミリーの地道な努力と苦労はなみなみならず、
誰にでもできることではないということがよくわかるものでもあった。

そういえば、以前テレビで野犬の人馴れしていない子犬姉妹を、
人気タレントが面倒を見るという番組があったけど、ほんの子犬だったにもかかわらず、
いつまでもいつまでも馴れずに(番組意図とは逆に)人を拒否したまま大人になってしまっていた。
番組は「所詮犬、しかも子犬なんだからそのうち馴れる」と高をくくって、安易に企画をしたんだろうなあという感じだった。

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野犬を人馴れさせるのはそれがたとえ若い犬でもそう簡単なことではない。
しかし、愛情と忍耐、適時適切な世話があれば、人に対しての信頼を構築することができると身をもって示してくれたオルちゃん。
そして、やればできるんだなあーと、こちらもまた身をもって示してくれたはなこファミリー。

オルちゃんは、今や見ず知らずのわたしたちが触っても嫌がることなく気持ちよさそうになでられる。


で、オルちゃんがあまりにも可愛いので、マルママが頭を撫でていると、
突然まるちゃんが割って入ってきた。
        「ちょっとちょっとママー!」
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        「ママ、今なんだかこの子に心が動いたでしょっ」
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        「こらー、あたし妹はいらないからねっ」 「うわっ」
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ママにおっかぶさるまるちゃん

        「ママはあたしだけで十分よーっ」 「うわわーっ」
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さらにダメ押しする

まるちゃんがこんなヤキモチみたいな態度を示すのは珍しい、っていうか初めて見た。
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もしかして、まるちゃん、
オルちゃんが今、本当の飼い主との絆がまだ結べていないという状況を見抜いていたのかな
そして、この瞬間、マルママの心がオルちゃんについ動いたのを敏感に察したのかもしれない。

マルちゃん、あいかわらず恐るべし。

ちなみに、タイ、
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だんだんオルちゃんを受け入れる気持ちになってきた模様。

      「なんだオマエ、もしかしてこれから新しいパパママのところに行くんじゃないのか」
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               「そっかー、じゃ、これからちょっと色々慣れるまで大変だな」
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               「ま、でも大変なのはお互い様だからな」
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タイ、あんたなんだかずいぶんと偉そうだね


でも、オルちゃん、
よく見ていると委縮しすぎることなく意外に飄々としているところもあって、
もともとは明るい天真爛漫キャラなのかもしれないな
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そして、いつの間にか群れ感を漂わし始めるみなさん
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しかし、そんな穏やかな時間も束の間、
オルちゃんは、新しいおうちとの約束の時間がせまっていた。

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さあ、オルちゃん、
新しい一歩へと踏み出すための、この道が最後のお散歩だよ。

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おとうさんとおかあさん、これまでの半年を振り返り万感の思いがあるだろうことは、
後姿でひしひしと伝わってくる。

                     「えへっ」(←その横をフラフラ歩く元保護犬s)
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そういう思いの上にあんたたちの幸せはあるんだね


河原の出口まで3にんを見送ったら、
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その場からしばらく動かないタイ
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    「おかあしゃん、泣いてるみたいに見えたけど」
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そうだね、タイ、きっとオルちゃんの幸せな出発を思ってのうれし涙だよ
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だから、行こう?向こうでまるちゃん待ってるよ

            「うん・・・そうだね」
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太古の昔に狼から分かれた犬、
せっかく犬に生まれたんだから、みんなそれぞれ、人と強い絆で結ばれて、
愛情と信頼に包まれた生活を送ってほしい

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         「タイ、なにしてんのー、こっちこっちー、楽しいよう」
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            「うふふー、ママ、タイ来たし、ここでもういっちょ踊ってかな~い」
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今日、新しい門出のオルちゃん、これからの長い一生、たくさんの幸せが待っていますように。

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オルちゃんと一緒にこれから人生を歩む新しい家族も、たくさんの幸せに恵まれますように。

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続きの空の下、お祈りしています。



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